2走目:セントラルサーキット#1(ドライ)

【ラップタイム一覧】

 各走行枠でのラップタイムの一覧を以下に記述します (太字・下線がその枠での最速ラップです)。

LAP 1本目 2本目
1 2'05.304 2'05.634
2 2'02.013 1'59.143
3 1'57.023 2'00.159
4 2'07.342 1'58.569
5 1'49.253 1'57.292
6 2'00.216 2'35.157
7 2'04.907 2'09.826
8 1'57.716 2'10.822
9 2'13.232 2'11.586
10 2'41.078 2'03.832
11 2'11.915

(測定方法:コース計測)

【前書き(準備・コスト等)】

 鈴鹿サーキットのドライビングレッスンの後、 私の計画では

「冷却系強化&タイヤ交換」後、
「再度ドライビングレッスンに参加」

のつもりだったのですが、 どうにも辛抱できなくて走行会の申し込みをしました。 場所は兵庫県のセントラルサーキットで、 30分×2本の走行枠です。 ただし、 思いつきに近い物があったので不安な点がいくつかありました。

  • 冷却系強化できず
  • タイヤ交換できず
  • いきなり普通の走行会(経験値は?)

前回のレッスンで不安を感じた冷却系とタイヤについては手付かず状態 (間に合わず) でした。 ただし、 今回は水温計 (テクトムCMX-100) を取り付けていたので、 温度が明確に分かる (温度が上がればペースダウンすればよい) のと、 タイヤのグリップは全然駄目ですが、 溝自体は十分残っているのでいきなり制御不能に陥ることも無いだろうということから 「何とかなるだろう」 とかなり楽観的に構えてました。
ただし、 経験値不足については考えの甘さを思い知らされました。

なお、今回の準備は

  • 水温計取り付け(CMX-100)
  • オイル交換(MOBIL Turbo 15W-50)

のみです。
そして、今回のコストは

  • 事前準備:約22,000円(水温計とオイル交換代)
  • 走行料金:14,000円(入場料・計測料含む)
  • 事後費用:約6,000円(オイル交換)
  • 移動の高速道路通行代金+ガソリン代と宿泊費

と、前回よりは抑えられました。
そして、今回の目標は

  • タイムは何とか2分以内
  • とにかく無事に帰ること

の2点です。

【受付・準備】

 当日は9:30~10:00受付という話だったので、 9:00~9:30に着くつもりだったのですが思いっきり寝過ごしてしまい、 結局現地についたのは9:45でした。 セントラルサーキットの入り口で入場料を払ってパドックに進んでいくと・・・ いるはいるは、 思いっきりいじり倒した車の数々。 中にはナンバープレート無し(競技専用車)の車もいました。 この時、 鈴鹿のドライビングレッスンは本当に初級コースだったと納得しました。

ただし、 雰囲気としては皆さんにこやかで、 非常に楽しげでした。おそろいのつなぎを着て談笑している人たちや、 何人かでタイヤの交換作業をされている方々、 グループでこられてる方々は本当に楽しそうでしたね。 でも、 おやじ1人の私はちょっと寂しい・・・。
しかも、 到着時間が遅かったのでピットなんてまったく開いてなく、 正直何処に車を停めるか悩みました。 奥まで回ってようやく1台の駐車スペースを見つけそこに車をねじ込んで、 テーピング等の準備&受付を済ませました。

精神的には一応2回目ということもあってそれ程ビクビクではなかったですね。 思いっきり開き直ってて
「遅いのは前回で実証済み。 とりあえず事故をしないことと回りに迷惑かけないことを目標に走ろう」
と準備しながら考えてました。 それから、 待ち時間に他の走行会の方の走行を見ながら、 ストレート&バックストレートのブレーキングポイントの確認をしてました。 皆さん一様に100m看板付近からブレーキをされているので、 とりあえず150mを目安にすることにしました。

 とりあえず、 準備が終わりそうな時間にドライバーズミーティングが開始され、 下記の説明を受けました。

  • フラッグの説明
  • トラブル時の対処
  • クーリング走行の説明

一つ不安だったのが、 説明中の
「コースインの時は1コーナーをクリアするまでインベタで回ってください」
「1コーナーでスピンして終了という方を見かけますので、 せめて1周はしてくださいね」
と言う言葉・・・ 何とか無事に帰れますようにと祈る思いでスタートを待ってました。

【1本目】

 走行時間の案内がアナウンスされ、 ぎりぎりまで粘って (とにかく後ろにつきたかったので) ピットに整列し、 スタートを迎えました。 走り出して、 1コーナー飛込みからバックストレートに向けて・・・ 皆さん本当に速い! 始めは 「最初の1週目はコースを覚えよう」 なんて構えてましたが、 とてもじゃないですがそんな状況ではないです。 前の車はどんどん遠ざかり、 後ろの車はあっという間に迫ってきます。

 事前に一応ホームページなどでコース自体はイメージしていたので、 それと前回のレッスンのことを思い出しながら走りました。

  • 説明どおり、 コースインから2コーナー脱出まではインベタで回って、 3コーナー進入からバックストレートにかけてアクセルベタ踏み。
  • バックストレートエンド手前150mからブレーキング &3速へのシフトダウン。
  • 4・5コーナーは一つのコーナーに見立て、 5コーナー脱出はイン側で抑える。
  • 続く6・7コーナーのS字も、 脱出でアウトに膨らまないように、 アウト・イン・インでクリア。
  • 8コーナー抜けたあたりでブレーキング &2速へシフトダウンし9コーナー進入。
  • 9コーナーは脱出でアウトまで使って 10コーナーに向けて3速へシフトアップ。
  • 続く10・11コーナーによるS字も アウト・イン・インからアウト・イン・アウトで脱出。
  • 12コーナー (最終コーナー) 手前で2速にシフトダウンし、 脱出重視でクリッピングを奥に取りながらストレートへ。
  • ストレートでは4速までアクセルベタ踏みで、 1コーナー手前150m,からブレーキング&3速へのシフトダウン。
  • そして1・2コーナーをクリアしたら、 バックストレートへむけてアクセル全開。

まぁ、前回同様気持ちだけです。

実際は、 とにかく後ろから襲い掛かってくる車の数々におびえながら走っていたので、 ラインなんて考える余裕無しでした。 ストレートエンドで、 イン側に飛び込んでくる車の数々、 多いときには一度に3台ぐらい飛び込んできてもう大変でした。 とにかくバックミラーから目が離せません (って、前は?)。 それに、 ストレートでアクセルをベタ踏みしていたのですが、

アクセル踏んでる右足が・・・ガタガタと震えます。

とにかく恐ろしさが頭の中を占領していて、 シフトチェンジもむちゃくちゃです。 メーター類も、 本当に見れるのはストレート中盤の一瞬だけで、 他は目を配る余裕まったく無し。 シフトアップインジケータなんて全然分かりません。

走行写真

走行中の写真です(1本目か2本目かは不明)。
(撮影:ドッグファイト・プロ 様)
この時私の右足はむちゃくちゃ震えていました。

 そうこうしているうちに、 何とか水温計に目をやると、 水温が92度を超えてました。 次に水温計を見たときには94度まで上昇。 ここにいたってハザード点灯しクーリング走行に移行したのですが、 はたから見てるとハザード以外区別つかなかったと思います。 そして、 又しばらく走行していると、 立体交差下のコーナー(11コーナー)で、 後続車にイン側を譲るためにアウトにラインを変えたところ・・・ 曲がれない! 車はふらふら~っとアウトにふくらみ縁石外の砂利の場所まで行ってしまいました。 譲るつもりでライン変えていたのでスピードが余り出てなく、 何とか踏みとどまってコースに復帰できましたが、 本当に慌てました。

 そんなこんなでしばらく走っていると前数台がハザード点滅しているので・・・ 走行終了と勝手に判断し、 私もハザード点灯後ピットに戻りました。 実際はあと1・2週出来たようですが、 とにかくその時は帰りたいという気持ちでいっぱいだったので、 迷わずピットに戻りました。
結局トータル10週していて (走行中に周回数なんて全然分かりません)、 ベストラップは5週目に記録した1分49秒253でした。
でも、 このベストラップ自体、 一体どういう状況で出したのか全然分からないので、 自分自身の参考にすらなりません。 そして、 この1本目で疲れきり、 2枠も申し込んでいたことを正直後悔。

【2本目】

 しばらく時間が空いて2本目のスタートです。 1本目の感じだと、 私の全開走行で、 大体2周もすると水温が94度近くまで上がってしまうということが分かったので、 「1周全開走行後、2周クーリング走行」 のペースを想定し挑みました。

2本目のコースインも、 1本目と同様に一番最後の辺りからスタートを切ったのですが、 これが大きな誤算でした。 自分がコースインしてすぐに、 最初に出発した方々がなんと1周目を終えて追いついてきていたのです。 コースイン早々、 またもやコーナー飛込みで多数の車たちに襲われる始末。 もう、 冒頭からコーナーはほとんどアウト側を回ることになってしまいました。

しかも、 走行しているとどうも1本目と感じが違います。 ストレートでアクセルを全開にすると、 とにかく恐ろしいほど車がガタガタ振動します。 それにストレートエンドでコーナー200m手前からゆっくりブレーキ踏んでも ABSが動作してしまいます。 1周目のコースアウトで何かダメージを受けたのかと非常に不安になりましたが、 後からタイヤを見ていたら、 大量の「餅」(タイヤかす)が付着している。 どうも、この餅が悪さしていたようです。

餅(タイヤかす)

走行後、後日のタイヤです。
ストレートでは、とにかく車が激しく振動していました。
さらにグリップの欠片も感じられず、ちょっとブレーキを
踏んだだけでABSが作動する始末。おそらく、ライン以外の
場所をずっと走っていた為と思います。

そういう状況だったので、 当初計画のペースなんて全然実行できませんでした。 「ラインどりって何?」 「クリッピングポイントって何処?」 って感じで、 とにかくコーナーのアウトを回りながら走ってました。

そして、 またもや立体交差下のコーナーで、 今度はイン側にコースアウトしてしまいました。 1本目からこのコーナーではタイヤが鳴っていたのですが、 ハンドルを切ると同時にリアがすべり 車が思いっきりコンクリートの壁に向いてしまいました。

目の前に迫りくるコンクリートの壁・・・
その瞬間、まさに景色はスローモーション。

心の中で 「(壁よ)こっちに来こないでぇ!!!」 と叫びましたね。 祈り(?)が通じたのか、 やがて壁は視界の外にきえイン側の芝生の上を走行しコースに復帰できたのですが・・・ もうあの瞬間は自爆を覚悟しました。

結局2本目もチェッカーフラッグを見ずにピットへ戻りました。 ベストラップは5週目に記録した1分57秒292でした。 ただでさえ遅すぎるのに、 1本目から10秒近くも遅くなっています。 体力もタイヤも精神力もすべてが限界になっていました。

【終わりに】

 以上のように、 自爆することなく何とか終了を迎えられましたが、 今回の感想は・・・

  • へタレ大爆発!
  • 遅さ大爆発!

に尽きますね。 とにかく冷静に走れないことには話になりません。

ここまで来ると、 車の前に人間の問題が大きいですが・・・ やはり次への課題は

  • 車は、冷却系とタイヤ
  • 人間は、せめてアクセル踏む足が震えないように・・・ って、どう鍛えればよいのやら。

まぁ、 次までにタイヤを何とかしないことには、 タイム云々はどうしようもないですね。 それと冷却系については、 変にクーリング走行なんて事を考えないでも済む状態にしておかないと・・・ 私は温度に気を配って走るほどの余裕を持ち合わせていないことが 分かりましたから。

余談ですが・・・ このコース、 フラッグって何処に出てるのでしょう? 私には全然見えなかったんですけど・・・

3走目:セントラルサーキット#2(ウェット)

【ラップタイム一覧】

 各走行枠でのラップタイムの一覧を以下に記述します (太字・下線がその枠での最速ラップです)。

LAP 1本目 2本目
1 2'24.264 2'09.786
2 2'15.439 2'05.796
3 2'18.129 2'08.990
4 2'12.018 2'08.810
5 2'10.980 2'13.723
6 2'08.677 4'44.069
7 2'14.758 2'12.994
8 2'11.397 2'06.805
9 2'15.532 2'03.452
10 2'02.201

(測定方法:コース計測)

【感想、他】

 3回目にして、初のウェットコンディションです。 今回は、前回の反省を踏まえ、ラジエータ交換&タイヤ交換をしての走行です。 ただ冷却系に関しては、1本目が完全なウェットだったこともあり、完全にオーバークールでした。 ラジエーターが効きすぎです。 そうはいいつつも、2本目は幾分路面も乾き、2分チョイまできました。 こちらは新しいタイヤのおかげですね。

当日朝の空

空を厚い雲が覆っています。
「初のウェットコンディション」 を予感させます。
残念ながら、予感は的中してしまいました。

友人(R32GT-R)

私を後ろから突っついてた(^_^;、友人の走行写真です。
(撮影:ドッグファイトプロ 様)

私(ER34)

2本目の走行写真です。
(撮影:ドッグファイトプロ 様)
一見ドライに見えるのですが・・・結構ぬれてました。

4走目:セントラルサーキット#3(ウェット)

【ラップタイム一覧】

 各走行枠でのラップタイムの一覧を以下に記述します (太字・下線がその枠での最速ラップです)。

LAP 1本目 2本目
1 2'33.213 2'24.678
2 2'11.277 2'10.353
3 2'09.510 2'07.501
4 2'15.300 2'08.984
5 2'18.730 2'07.254
6 2'13.852 2'12.704
7 2'06.057 2'08.610
8 2'10.531 2'06.264
9 2'05.627 2'20.459
10 2'05.509 2'07.349
11 2'07.387 2'05.819
12 2'10.955

(測定方法:コース計測)

【感想、他】

 前回に引き続き、今回もウェットでの走行でした。 でも、前回のウェット(3走目の1本目)より2,3秒縮めました…随分なれたのかな?

私(ER34)

この日の走行写真です。
(撮影:ドッグファイト・プロ様)

走行後のタイヤ

2本走行した直後のタイヤです。
表面を薄くあぶって、一枚皮(?)が剥けかけみたいな感じです。
妙に艶があり、餅も引き伸ばしたような感じでついてます。
雨でこれなら晴れた日には・・・やはりタイヤは「消耗品」です。

走行後

今日の走行が終わってホット一息の図です。
隣のR32 GT-Rは私の友人(旦那様)の愛車です。
ちなみに奥様がR32 GTS-t(夫婦で2台!)で、
スカイライン3台での参加でした

ガイド
サーキット走行履歴(2003年)