1走目:鈴鹿ドライビングレッスン(初級)

【前書き(準備・コスト等)】

※本文中では色々書いていますが、 初級コースと言うだけあって、
 初サーキットの私でも安心して参加できました。

 サーキットに行きたいという思いが強くなり、 サスペンションを変えて気分も盛り上がってきたところでついに申し込みしました。 「鈴鹿サーキット・ドライビングレッスン(初級コース)」 です。 何せスポーツ走行を始めようという初心者が対象という、 私にぴったりのコースです。 開催1ヶ月前に緊張しながら電話して、 あっけなく予約終了。

 カリキュラムは座学とミニサーキットの 「南コース」 を使ったレッスン&フリー走行です。 うれしい誤算は国際コースの体験走行(先導つき)が有ったこと。 これだけで目的達成って気分でした。

なお、いつ走るかは別として、サーキット走行に向けて下記のパーツ交換はしていました。

  • サスペンションの交換(純正→NISMO R-tune)
  • シートの交換(純正→RECARO:リクライニングタイプ)
  • グローブ

それに加えて、申し込み後に実際の走行に向けて準備したのは下記のとおりです。

  • ブレーキパッド交換(純正→PFCストリート)
  • ブレーキフルード交換(純正→カストロール SUPER DOT4)
  • ブレーキホース交換(純正→NISMO ステンレスメッシュ)
  • クーラント交換(純正交換)
  • ギアオイル交換(純正交換)
  • オイル交換(MOBIL 5W-40→MOBIL TURBO 15W-50)
  • ヘルメット(二輪用、ホームセンターの激安品)
  • ガムテープとビニールテープ

基本的にはヘルメット・グローブ・テープ類だけでOKですが、 心配性な私はそれらに加えて 「OIL類交換&ブレーキ系強化」 を実施しました (クーラントやギアオイル・ブレーキフルードは2年以上交換して無かったので)。 でも、 タイヤは買ったときそのままの純正品(数年間使用)です。 溝はあるけど最近食いつきが悪くなったような気がしているので、 不安なところはこの辺り。

あと、今回の準備に向けてのコストは下記のとおりです。

  • 事前準備:100,000円弱
  • 走行(受講)料金:15,000円
  • 事後費用:6,000円程度(オイル交換)
  • 移動の高速道路通行代金+ガソリン代と宿泊費

ブレーキ・OIL系を前もって徐々に交換していけば、 直前の準備費用は1万円あれば済むでしょう。

以上を揃えて鈴鹿に向かいました。

【受付~座学(午前)】

 案内の地図に従い、 南コースのパドックに移動すると・・・ けたたましい爆音とタイヤのスキール音。 恐る恐る覗き込むと思いっきりいじっていると思われるCIVICや86が走り回っています。 思わず素に戻り「どうしよう・・・」と凍りついてしまいました (後で分かりましたが、 この人たちはレッスンの合間にコースをフリーで走っていた別の方々でした)。 で、気を取り直しパドックを見渡すと、 S13やFD3Sを初め、 S2000や果てはR34 GT-Rまで。 皆さんタイヤ替えたり(初級コースでしょ?)、 レーシングシューズ履いたり(だから初級・・・)。 そもそもタイヤ一つとっても私みたいな純正タイヤはいている人なんて皆無。 先ほどの走行イメージと重なって、 思わず出た言葉が「帰ろうか・・・」でした。

 そうは言いながら、来てしまったものは仕方が無いので、受付済ませて、 見よう見まねで荷物を降ろしてテーピング&ゼッケン貼り付け。 そうこうしている間に座学の時間になったので会場に移動です。
座学では3人のプロドライバーが紹介され、 それぞれ 「スラローム」「コーナリング」「ブレーキング」 の座学を担当されました。

◆スラローム

 スラロームの座学では「加重移動」の説明がありました。
『車の向きを変えるには、 前のタイヤにきちんと仕事させなくてはいけない。 で、 そのためにはブレーキやアクセルオフでやや前のめりにしてからハンドルを切る。 すると前のタイヤがきちんと仕事して、 すっと曲がっていく』
とお話されました。 補足で、
「初めての方は1速で完全にアクセルを抜くと良く分かりますよ」
と言われましたが、 これはゲームでも経験したことがあるので(おいおい)、 頭では何とか理解。
(実際の運転結果はレッスンのところで)

◆コーナリング

 コーナリングの座学で話されたものは、主に2つありました。
まず1つは
『次のコーナーの為のラインを通って走る』
というものでした。 単独のコーナーならばアウト・イン・アウトでいいけれど、 S字のような連続するコーナーの場合は、 1つめのコーナー出口で外に膨らむと 次のコーナーにインから入ることになっちゃうので苦しい。 だからそういう場合は次のコーナーのラインを考えて、 アウト・イン・インで抜けるのが、 結果早く走れるというものでした。
「ラインが分からない人は、 逆に連続コーナーの出口側から入り口に向けて (要は逆走で) 考えていくと分かりやすいですよ」
とも言われていましたが、 こっちのほうが分かりにくいと思うのは私だけ?

それからもう1つは
『クリッピングポイントを奥に取る』
です。 例えコーナリングのRがきつくなり コーナリングスピードが落ちたとしても、 出来る限り速めに車の向きを変えて速めにアクセル踏み込んだほうが 安全で早く走れるというものでした。

◆ブレーキング

 ブレーキングの座学の冒頭に、 講師から
「ブレーキを踏むとき初めに弱く踏む方はいますか」
と問われました。 私は踏むとき「弱→強→弱」で踏んでいくので手を上げました。
で、 回答は予想通り「×」。 サーキット走行で言えば「強→弱→微弱」だそうです。
「出来る限り短時間でコーナー進入までに速度まで落とす。 そうすることで、 コーナーを読む余裕が生まれる。 一般道でも先の状況を予測する時間が生まれ、 結果安全運転になる」
というものでした。
「レッスンではABS動作するまでブレーキ踏み込んでくださいね」
という講師の言葉。 そこまで踏めるかちょっと不安。

余談ですが、 座学の初めに 「サーキット走行初めての人は手を挙げてください」 という問いに対して恐る恐る手を上げると、 手を上げているのは私だけ? 確かこのコースは初級コースで・・・(以下略)。

以上で座学は終わり。 講師の話を頭に入れて (入れたつもりで) レッスンに臨みます。

【走行レッスン】

 いよいよ、 自分の車を使ったレッスンです。 南コースを下記3つの区間に分けて走行します。

  • 2コーナーから3コーナーまでのストレート:スラローム
  • 3コーナー過ぎてのS字:コーナリング
  • ホームストレート:ブレーキング

そして、各セクションの終わりに講師のアドバイスをもらいながら周回する形です。

◆スラローム

 初めはスラローム。 前の人の運転をボーと眺めているといよいよ私の番。 で、 思い切って飛び出していきました。
 ところが、うまく車を曲げられない。 アクセル操作にメリハリ付けてということだったので、 まさに踏み込み&完全OFFを繰り返すも追いつかず、 イメージと動作の差がどんどん大きくなっていき、 後半にはハンドル操作とアクセル操作が逆になる始末 (アクセルONでハンドルきっている・・・)。 当たり前ですが、 ゲームとは断然別物であることを痛感しました。 そして、 コースの終わりで講師の困ったような表情。 私の方も言葉なし・・・

すると講師、 シートに手をかけて
「もっとシートを前に出せない? 背もたれもおこせない?」
講師がOKというまで前に出すと、 「これってハンドルきれるの?」 って言うぐらい前、 「これで次に進んでみてください」 といわれました。 とりあえずプロの方のいうことだから間違いなかろうと、 本当にハンドルを抱えながらコーナリングのコースに進みました。

◆コーナリング

 続いてコーナリング。 さっきのスラロームでダメダメぶりを露呈したので気分は思いっきりダウン。 それでも気を取り直して 「アウト・イン・イン」 を頭の中で唱えながらスタートするも、 1つ目を回ったところで車の位置はコースの真ん中辺り。 コーナーが続く毎にだんだん苦しくなっていく。 引き続き、頭の中で 「アウト・イン・イン」 を必死に繰り返すも、 いったん外れると収集つかずで、 あっという間にコースエンド。
ここでも講師の方の困った表情・・・うーん、30過ぎて泣きそう。
 で、アドバイスが
「早くインにつきすぎ」 「もっとクリッピングポイントを奥に」
というものでした。 イメージが良くわかないと私が言うと、
「もっとコーナー入り口は大回りするような感じで」
との言葉。 なんとなくイメージを思い描きながら次のコースへ進みました。

◆ブレーキング

 最後はブレーキング。 シケインを抜け、 最終コーナーをクリアした後のストレート中ほどでフルブレーキというもので、 思い切って突っ込んでいきました。 が、 レッスンとは関係ないコーナークリアに集中してしまい、 ブレーキが思いっきり遅れる始末。 しかもABSも全然きかず。
ここまでくると、 もう開き直って難易度考えず、 講師に「難しいですねぇ」の一言(講師も?でしたでしょうね)。 ここでの講師の一言は
「もっとガンッ!!!と踏み込んで」
うーん、 たかがブレーキだけど難しい。

 そんな感じで1周が終わり、 車動かすのって本当に難しいと痛感しながら3周しました。 結局スラロームは最後までダメダメ。 ブレーキもやっとABSが利かせられたぐらいで終了。 コーナリングだけは何とか「アウト・イン・イン」が出来るようになり、 2走目には「随分スムーズになりましたよ」という言葉をもらいました。 でも、 周っていると本当にここまで奥に行ってもいいのってぐらい奥まで突っ込んで、 出口の縁石かすめてアクセル踏んで・・・ 想像と全然違うラインでした。 スピードも全然のってないし。

 とりあえず3週終わる頃にはきつめのシートポジションにもなれて いい感じになりました。 レッスン終了で休憩(昼食)時間に入り、 午後のフリー走行に向けて昼食(パンとお茶)をながしこんで開始待ちです。

【フリー走行】

 午後は30分のフリー走行です。 まずは先導つきで6周ほど十分に完熟走行をした後スタートとの説明で、 「やっぱり初級レッスンを選んで正解」 とほっと胸をなでおろしました。 あとクーリングや追い越しについては
「低速でクーリング走行は無し。 温度上ってきたらピットに戻ってクーリング」
「追い越しは加速区間(コーナーの立ち上がり、 ストレート初めの区間)のみに限定」
「ストレートエンドのコーナー飛び込みでの追い越しは禁止」
という、 初めての私にとっては安心のレギュレーション。

 6周の先導走行は順番に講師の後ろについて走っていくというもので、 要は 「プロドライバーのラインやブレーキポイントを見ながら学んでください」 というお話でした。 実際プロの方の走りを後ろで見ると、 確かにグーッと奥からえぐるように回り込んでいますが 流れが非常にスムーズです。 私のように無理無理ハンドルこじって回るとのは違います。 必死にプロの方の走り方を見つめてピットに戻りました。 そして、 フリー走行の開始です。

開始して、 前はFD3Sで後ろはGT-R(をいをい!)。 とりあえず前後のことは考えず必死に走りました。

  • ピット出た後のストレートを3速でアクセル踏み込んで、 S字入り口でブレーキをガツンと踏んで2速に落とし 「えぐりこむように」 回り込む。
  • S字ではリズミカルにアウト・イン・インを繰り返し、 最後にアウト・イン・アウトで抜けていく。
  • その後の短めのストレートで3速に入れて、 ストレートエンドのヘアピンで2速に落とし、 ここも「えぐりこむように」「クリッピングを奥にとって」周りきる。
  • それからはシケインに向かって3速にあげて一直線。
  • シケイン手前でちょっとブレーキ踏んで駆け抜けた後、 最後のヘアピンに飛び込み、 ここも2速に落として座学&レッスンの通り回り込んだらストレート。
  • 3速全開から2速に落として1コーナー・・・

まぁ、 気持ちだけはそんな感じで走っていました。 最高速も120km/h (他の人はもっと出ていると思います) ちょっとであまり高くないのである意味安心して走れました。

 で、数台に前を譲りながらしばらく走ってましたが、 ふと気がつくと、 走行開始10分で純正の油温計の針が9時辺りを指しています。 あわてて、ギアを1段上げて低回転で走行し、 ピットに戻ってボンネットを開けると 「モワッ」 と熱気が。 普段良くまわして3000rpm程度なのに、 ここにきて5000~6000rpm (リミットは7000rpmですが、 壊れると嫌なので手前でシフトアップしていました) という私の車にしては高回転を使い続けたわけですから、 これも当然の結果でしょうね。

 その後5分程度クーリングして再度コースに飛び込んでいきましたが、 正直人間のほうがバテバテでした。 全体的には抜かれ放題。 こっちは思いっきり走っているつもりでも、 周りから見るとクーリング走行に見えたことでしょう。 おそらく同じ枠で走行していた全員に抜かれたのでは・・・ そして、 走行終了のチェッカーフラッグを迎えました。

終わったあと、 車を降りるとゴムのこげた匂いが周りに漂っていました。 で、 タイヤを見ると表面がずるずるになっていて、 正直30分の走行でここまでタイヤの表面がぼろぼろになるとは驚きでした。
それから、 タイヤの表面を見るとゴムの塊が「餅」のようにべったりと付着。 これも初めてだったので驚いたと同時に妙に感心しました。 F1中継とかで 「タイヤかすが云々」 って言っているのはこの餅のことなんですね。

【体験走行(国際コース)】

 全員のフリー走行が終了し、 片付けの時間を挟んで最後の締めとなる 「国際コース」 の体験走行に向かいました。
レッスンでの落ち込みや、 フリー走行での疲労も忘れていざ国際コースへ。 国際コースへはバックストレート中盤から入って3週程度走りました。 先導ありなので最高速は120km/h程度ですが、 車の中で 「うぉ~」 と感激の声を上げながら走っていました。

  • 130R (もう変更された後でしたが) をF1はアクセル全開 (多少抑えるらしいですね) で走り抜けるなんて信じられない。
  • いざ走ると、 思ったよりコース幅が狭い。 あんなところF1は最高300km/hで走るなんてこれまた信じられない。
  • ホームストレートのくだりが随分きつい。
  • 逆にバックストレートは随分上っている。

・・・子供のような感想ですが、 とにかく感激でした。
いずれはここを自分の車で思いっきり走ってみたいものです。


【終わりに】

とにかく生まれてはじめてのサーキット走行 (スポーツ走行)。 感想としては

  • どうこう言いながらも、 やはり「初級コース」なので安心。
  • アクセル、 ブレーキが踏めそうで踏めない。
  • タイヤがとにかくぼろぼろ。
  • 冷却系が弱々。

ブレーキパッドはストリート用といいながら大丈夫 (当たり前?) でした。 というわけで、 次に向けての課題は

  • <車>
  • 冷却系強化(オイルクーラーやラジエータ)
  • タイヤ交換(RE01かNEOVA)
  • <人間>
  • とにかく体力無さすぎなので体力強化。
  • ビビリ(踏めない・きれない)の解消・・・ってこれは走って経験をつむしか無いのかな。

加えて次はタイム計測をしたいけど、 (あまりの遅さに)精神的にダメージ受けそうです。

【後日談】

 で、実は数度のサーキット走行の後、 再度このドライビングレッスンを受けました。 結果は相変わらずで、 特にスラロームは講師の人に 「初めて?」 と聞かれてしまったぐらいです。
スラロームについては今後も機会を見つけて練習した方がよさそうです。

ガイド
サーキット走行履歴(2003年)